「プログラミング言語C++第四版」について気が付いたことなど (19)

ロックフリープログラミングにはトライするなと言ってるのに …


41.3  アトミック性

…(略)…

単純なアトミックカウンタは例外だが、ロックフリープログラミングは、専門家のためのものだ。言語の仕組みを理解するだけではなく、特定のマシンアーキテクチャの詳細な把握と、専門の実装技法の知識が欠かせない。本書で提示する内容だけに基づいて、ロックフリープログラミングを試みてはいけない。ロック技法を把握した上で論理的に高度なロックフリー技法を活用すれば、デッドロックやスタベイションなどの古典的なロック問題は発生しない。


原文:

…. Do not try lock-free programming with only the information provided here. The primary logical advantage of lock-free techniques over lock-based techniques is that classical locking problems, such as deadlock and starvation, cannot happen.


試訳:

… 本書で提供されている情報だけでロックフリープログラミングを試みないように。ロックベースの技法に対するロックフリー技法の主要な理論的優位性は、デッドロックやスターベイションのような古典的なロッキングの問題が発生し得ないということ(だけ)だ。


考察:

生半可な知識でトライするなと言ってるくせに、その直後にすばらしい技法だと勧めているような物言いは不自然に思われます。「論理的に高度なロックフリー技術」という捉え方は「logical advantage of lock-free techniques」の訳としては間違っていますし(それを言うなら logically advanced lock-free techniques ?)、それを「活用すれば」とか、どこにも書いてないし。原文で言ってるのはそういうことではないです、たぶん。

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