WideStudio Programming (1)~はじめに

はじめに

ここ http://www.attocraft.jp/contents/html/products/tangoren/ にも書いてある通り、単語連想帳タンゴレンはWideStudio/MWT ライブラリを使って書かれています。

WideStudio/MWTというのは、平林俊一さんを始めとする方々が開発された、いわゆる「国産」の、色々なOS上で動くGUIプログラムのフレームワークを含むライブラリです。MWTはMulti-platform Widget Toolkit の略。もちろんWindowsプログラムの開発にも使えます。太っ腹なことに、無料です。営利目的の開発に使っても無料です。ホームページはこちら→ http://www.widestudio.org/ 。ユーザーサポート用のメーリングリストもあります。過去ログを含め、私も随分お世話になりました。

タンゴレンは今のところWindows専用のアプリですが、WideStudioの機能だけを使って書かれたプログラムはLinuxやMacOSを始めとするUNIX系のOSでもコンパイルでき、もちろんそれらのOS上でも動かすことが出来ます。BTRONやT-EngineといったTRON系のOSでも動かせるみたいです。タンゴレンはC++で作っていますが、MWTのライブラリは他の言語の環境(Ruby/Java/Perl等)から呼び出せます。軽量版 .Net Framework みたいなものかも知れません。

という風に実に素晴らしい開発環境な訳ですが、世の中そうそう良いことばかりではありません。WideStudio/MWTも例外ではなく、使いこなすにはそれなりのノウハウも必要になってきます。

この WideStudio カテゴリーの記事では、WideStudio/MWTを実際の開発現場で使ってみようという方が増えることを願いつつ、と言っても自分で使った範囲に限られるのでささやかなものにしかなりませんが、その辺のノウハウみたいなもの(実際に苦労したところ)を、タンゴレンをネタにして、ボチボチ書いていこうと思っています。